「お台場カジノ解禁」で吹き出す「危ない話」――シンガポールを訪ねて

執筆者:出井康博 2013年10月31日
エリア: アジア
 「お台場カジノ」のモデル、シンガポールの大型複合リゾートホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」(写真は筆者撮影)
「お台場カジノ」のモデル、シンガポールの大型複合リゾートホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」(写真は筆者撮影)

 カジノをつくれば外国人観光客が押し寄せ、日本の経済が活性化する――。カジノ解禁を目指す超党派の国会議員たちは「カジノ」を成長戦略の柱に位置づけ、今国会中の法案提出を目指している。2020年の東京オリンピック開催も追い風となり、いよいよ「お台場カジノ」が現実味を帯びてきた。日本でカジノを解禁すれば「年1兆円」の収入が見込めるとの試算もある。だが、本当にカジノ目当てに外国人観光客はやって来て、日本に大金を落としてくれるのか。「お台場カジノ」のモデルがあるシンガポールを訪れた。

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執筆者プロフィール
出井康博(いでいやすひろ) 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
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