インテリジェンス・ナウ
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W杯でロシアとカタールが取引:注目されるプーチン氏の関与

春名幹男
執筆者:春名幹男 2015年6月24日
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 スポーツ界を揺るがした国際サッカー連盟(FIFA)汚職事件。ワールドカップ(W杯)開催決定をめぐる不正追及は、実は米連邦捜査局(FBI)だけでなく、FIFAの倫理委員会の調査担当を務めていたマイケル・ガルシア氏(元ニューヨーク連邦地検検事)、さらに英議会の調査で秘密情報局(MI6)の元工作員が関与するなど、複数の組織が関与していたことが分かった。米国の元FIFA理事チャック・ブレーザー被告(70)はFBIの捜査で、情報提供者として協力し、オトリ捜査で盗聴までしていた。
 最大の関心の的は、2018年ロシア、2022年カタールに決まった2010年FIFA理事会に向けたW杯招致疑惑。特に、カタール、ロシア両国の招致活動の実態解明で、両国が相互に協力し合った疑惑が浮上した。
 2010年のロシア大会招致活動ではプーチン大統領(当時首相)自らが陣頭指揮に当たり、重要な役割を演じたことも分かり、注目を集めている。両大会決定の秘密が暴かれ、1980年モスクワ五輪ボイコットの再現といった事態が起き得るのだろうか。

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執筆者プロフィール
春名幹男 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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