「犠牲の対象」は自衛隊員だけではない

林吉永
執筆者:林吉永 2015年8月3日
カテゴリ: 外交・安全保障 政治
エリア: 日本

 今日、自衛隊の武器、航空機、艦船、戦闘車両、通信電子機器などの装備は、コンピューター技術やICT(情報通信技術)の発達によって高度に精密化されている。これら装備を駆使して行う作戦運用もまた、システム化された高性能末端機器に依存している。この運用システムは、総じて“C4ISR”(Command-指揮・Control-統制・Communication-通信・Computer-計算機・Intelligence-情報・Surveillance-監視・Reconnaissance-偵察)システムと称している。

 アメリカでは同様のシステムが地球規模に存在して、“NCW”(Network Centric Warfare)システムとして、兵士個々のウエアラブル・デバイス(装着末端機器)に至るまで統制、機能させている。NCWは、C4ISR機能だけではなく、“KCW”(Knowledge Centric Warfare-地理/言語/文化/歴史などの知識提供)および “ICW”(Information Centric Warfare-軍事に特化したデータベース提供)を含むネットワークである。

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執筆者プロフィール
林吉永
林吉永 はやし・よしなが NPO国際地政学研究所理事、軍事史学者。1942年神奈川県生れ。65年防衛大卒、米国空軍大学留学、航空幕僚監部総務課長などを経て、航空自衛隊北部航空警戒管制団司令、第7航空団司令、幹部候補生学校長を歴任、退官後2007年まで防衛研究所戦史部長。日本戦略研究フォーラム常務理事を経て、2011年9月国際地政学研究所を発起設立。政府調査業務の執筆編集、シンポジウムの企画運営、海外研究所との協同セミナーの企画運営などを行っている。
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