国際論壇レビュー

実は四面楚歌「イスラム国」への「現実的な処方箋」

 パリ中心部の劇場や飲食店、郊外の競技場など6カ所で立て続けに起きた銃撃や爆発――。130人が死亡し、300人以上が負傷した。11月13日金曜。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出し、オランド大統領は直ちに非常事態を宣言。上下両院合同会議で演説し、「フランスは戦争状態にある」と言明した。【Discours du President de la Republique devant le Parlement reuni en Congres, 16 Nov. elysee.fr

 フランス空軍は「イスラム国」の「首都」とされる拠点ラッカを報復爆撃、大統領は米英独露など主要国首脳と次々と会談、IS包囲網構築に入った……。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
会田弘継(あいだひろつぐ) 関西大学客員教授、ジャーナリスト。1951年生まれ。東京外語大英米語科卒。共同通信ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長などを務め、現在は共同通信客員論税委員、関西大学客員教授。近著に『世界の知性が語る「特別な日本』』 (新潮新書)『破綻するアメリカ』(岩波現代全書)、『トランプ現象とアメリカ保守思想』(左右社)、『増補改訂版 追跡・アメリカの思想家たち』(中公文庫)など。訳書にフランシス・フクヤマ著『政治の衰退』(講談社)など。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top