ジョコウィ「2度目の内閣改造」(上)続々「与党入り」で政権基盤安定

川村晃一
わずか1年で2度目の改造に踏み切った狙いとは(C)AFP=時事

 

 7月27日、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が、2014年10月の政権発足後2度目となる内閣改造に踏み切った。昨年8月に実施された内閣改造で大臣が交代したのが6ポストだったのに対して(2015年8月21日「早くも『内閣改造』に踏み切ったジョコウィ大統領の『狙い』」参照)、今回は35ポスト中12ポストの大臣が替わるという比較的大規模な改造となった。1年前に実施したばかりにもかかわらず、ジョコウィ大統領がここにきて再び内閣改造に踏み切ったのはなぜなのか。そして、今回の改造によって政権運営はどう変わるのだろうか。

 

拡大した連立与党へのポスト配分

 今回の改造の第1の目的は、この1年の間に野党から与党へ鞍替えした政党に対し、閣僚ポストを配分することである。ジョコウィ政権は5党による連立政権として発足したが、国会では議席の44%をおさえるだけの少数与党連立体制だった。しかし、大統領選挙後の党内力学の変化から与党入りを決定する野党が現れ、昨年9月には、国会第5党の国民信託党(PAN)が与党入りを決定した。

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執筆者プロフィール
川村晃一
川村晃一 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 地域研究センター副主任研究員。1970年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、ジョージ・ワシントン大学大学院国際関係学研究科修了。1996年アジア経済研究所入所。2002年から04年までインドネシア国立ガジャマダ大学アジア太平洋研究センター客員研究員。主な著作に、『2009年インドネシアの選挙-ユドヨノ再選の背景と第2期政権の展望』(アジア経済研究所、共編著)、『インドネシア総選挙と新政権-メガワティからユドヨノへ』(明石書店、共編著)、『東南アジアの比較政治学』(アジア経済研究所、共著)、『新興民主主義大国インドネシア-ユドヨノ政権の10年とジョコウィ大統領の誕生』(アジア経済研究所、編著)などがある。
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