ジョコウィ「2度目の内閣改造」(上)続々「与党入り」で政権基盤安定

執筆者:川村晃一 2016年8月15日
エリア: アジア
わずか1年で2度目の改造に踏み切った狙いとは(C)AFP=時事

 

 7月27日、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が、2014年10月の政権発足後2度目となる内閣改造に踏み切った。昨年8月に実施された内閣改造で大臣が交代したのが6ポストだったのに対して(2015年8月21日「早くも『内閣改造』に踏み切ったジョコウィ大統領の『狙い』」参照)、今回は35ポスト中12ポストの大臣が替わるという比較的大規模な改造となった。1年前に実施したばかりにもかかわらず、ジョコウィ大統領がここにきて再び内閣改造に踏み切ったのはなぜなのか。そして、今回の改造によって政権運営はどう変わるのだろうか。

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執筆者プロフィール
川村晃一(かわむらこういち) 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 海外調査員(インドネシア・ジャカルタ)。1970年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、ジョージ・ワシントン大学大学院国際関係学研究科修了。1996年アジア経済研究所入所。2002年から04年までインドネシア国立ガジャマダ大学アジア太平洋研究センター客員研究員。2024年からインドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)客員研究員。主な著作に、『教養の東南アジア現代史』(ミネルヴァ書房、共編著)、『2019年インドネシアの選挙-深まる社会の分断とジョコウィの再選』(アジア経済研究所、編著)、『新興民主主義大国インドネシア-ユドヨノ政権の10年とジョコウィ大統領の誕生』(アジア経済研究所、編著)などがある。
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