逆張りの思考

ARとVRを学ぶ

執筆者:成毛眞 2016年8月25日
タグ: アメリカ
エリア: アジア

 ようやく少し落ち着きが見えてきたが、いまだに『ポケモンGO』は大流行中だ。世界中でこれほど多くの人にダウンロードされたスマホ用のゲームはないだろう。

 今さらポケモンGOとはどんなゲームなのか他人に聞けない人のためにかいつまんで解説すると、要するに宝探しゲームである。プレイヤーは3つの陣営に分かれるが、まずはスマホを持って外へ出る。するとそこここで、ポケモンのキャラクターを入手できたり、レベルアップすれば模擬戦ができたりする。基本の部分は、以前何度か書いた『Ingress』というゲームと同じだが、現実世界には存在しないキャラクターが、スマホを介することであたかもそこにいるかのように見える拡張現実(AR)が新しい。このAR、そして仮想現実(VR)は、あらゆる企業があらゆる手法を使って流行らせようとしてきたが、ポケモンGOはあっという間にそのハードルを乗り越えた。

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執筆者プロフィール
成毛眞(なるけまこと) 中央大学卒業後、自動車部品メーカー、株式会社アスキーなどを経て、1986年、マイクロソフト株式会社に入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。2011年、書評サイト「HONZ」を開設。元早稲田大学ビジネススクール客員教授。著書に『面白い本』(岩波新書)、『ビジネスマンへの歌舞伎案内』(NHK出版)、『これが「買い」だ 私のキュレーション術』(新潮社)、『amazon 世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社)、『金のなる人 お金をどんどん働かせ資産を増やす生き方』(ポプラ社)など多数。(写真©岡倉禎志)。
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