トランプ時代の中東(4)ニューヨーク・タイムズ紙インタビューの気になる「オフレコ」部分

池内恵
執筆者:池内恵 2016年12月1日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: 北米 ロシア 中東

 トランプ米次期大統領が当選後に最初に行った新聞インタビューは、「仇敵」とも言える、リベラル派のニューヨーク・タイムズ紙とのものだった。

 11月22日にニューヨーク・タイムズ紙の記者・コラムニスト・編集者たちの多くを集めて行われたインタビュー(音声の一部はこちらから)は翌日の紙面・ウェブサイトに掲載され、大きな注目を集めた。ここでトランプはリベラル派メディアとのとりあえずの「休戦」の意思を示したものと大まかには言えるが、そこでは中東政策について何が語られたのだろうか。 

 ニューヨーク・タイムズ紙はインタビューから14の要点を抽出してまとめているが、このまとめでは米内政上の関心事・争点が前面に出ており、中東政策について何が語られたかがあまり分からない。もし本当に「全く語られていない」というのであればそのこと自体に意味があるが、完全に語られていないわけではない。困ったことに、何かそれなりに重要なことが語られたようだが、肝心の部分が公開されていない。

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執筆者プロフィール
池内恵 東京大学先端科学技術研究センター准教授。1973年生れ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。
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