トランプ政権は「イラン核合意」をなぜ破棄しないのか?

鈴木一人
執筆者:鈴木一人 2017年2月9日
エリア: 北米 中東
2015年、イラン核合意反対集会で演説をぶっていたトランプ氏だったが…… (c)時事

 トランプ政権が発足してまだ20日しか経たないが、矢継ぎ早に大統領令を発し、様々な政治的社会的混乱を招く中、イランがミサイル実験を1月29日に行った。トランプ政権の安全保障担当大統領補佐官であるフリン氏がイランに対して「警告する(on notice)」といった攻撃的な姿勢を見せたことで、新政権はさらなる火種を抱えることとなった。

「核合意の破棄」を主張していたが

 トランプ大統領は選挙期間中から、イラン核合意は「ひどい取引」であり、イランに1500億ドルをプレゼントしたものであり、大統領になったら最初の仕事として核合意を破棄する、と主張していた。

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執筆者プロフィール
鈴木一人 すずき・かずと 北海道大学大学院法学研究科教授。1970年生まれ。1995年立命館大学修士課程修了、2000年英国サセックス大学院博士課程修了。筑波大学助教授を経て、2008年より現職。2013年12月から2015年7月まで国連安保理イラン制裁専門家パネルメンバーとして勤務。著書にPolicy Logics and Institutions of European Space Collaboration (Ashgate)、『宇宙開発と国際政治』(岩波書店、2012年サントリー学芸賞)、『EUの規制力』(日本経済評論社、共編)、『技術・環境・エネルギーの連動リスク』(岩波書店、編者)などがある。
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