軍事のコモンセンス (13)

日韓関係と国連軍地位協定

執筆者:冨澤暉 2017年3月4日
エリア: 北米 アジア
1953年7月、板門店で朝鮮戦争の休戦協定に調印するハリソン国連軍首席代表(米陸軍中将=左=)と南日・北朝鮮首席代表。以来この戦争は、休戦状態のままだ (c)AFP=時事

 今回は、前回記事の末尾に述べた「国連軍地位協定」について説明したい。

現存する「国連軍司令部」の概況

 1950年6月に始まった朝鮮戦争は3年間の紆余曲折を経て、1953年7月に休戦に入った。この休戦協定を調印した南側の当事者は、国連軍総司令官マーク・クラーク大将であった。

 その7月27日の協定調印にあたり、国連軍に参加した韓国を除く16カ国は共同宣言(国連軍参戦16カ国共同政策宣言)を発し、その中で「国連軍総司令官の休戦協定締結の決定を支持する」との立場を表明すると同時に「我々は国連の原則に再び挑戦して武力攻撃が再開される場合には、再び一致して直ちに抗戦するであろうことを世界平和のために確認する」と明らかにした。

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
冨澤暉(とみざわひかる) 元陸将、東洋学園大学理事・名誉教授、財団法人偕行社理事長、日本防衛学会顧問。1938年生まれ。防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊に入隊。米陸軍機甲学校に留学。第1師団長、陸上幕僚副長、北部方面総監を経て、陸上幕僚長を最後に1995年退官。著書に『逆説の軍事論』(バジリコ)、『シンポジウム イラク戦争』(編著、かや書房)、『矛盾だらけの日本の安全保障』(田原総一朗氏との対談、海竜社)。
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