「ロシアゲート」過熱で「トランプ幻想」が醒めたロシア

名越健郎
執筆者:名越健郎 2017年3月21日
エリア: 北米 ロシア
対露強硬路線に転じたティラーソン米国務長官 (C)AFP=時事

 トランプ米政権誕生を大歓迎したロシアは、「ロシアゲート」事件をめぐり米政界が混乱することに失望を強めている。4月には習近平中国国家主席が訪米し、米中首脳会談が行われる見通しだが、米露首脳会談開催のメドは立っていない。現状では、トランプ政権はロシア疑惑が足かせとなり、対露政策で新機軸を打ち出せる状況にはなく、米露関係が逆流しかねない。

7月の接触も「立ち話」の公算

 米露間では、トランプ大統領就任前から米露首脳会談の早期開催で瀬踏みが行われた。1986年にゴルバチョフ、レーガン両首脳が会談したアイスランドのレイキャビクや、メラニア・トランプ夫人の出身地であるスロベニアなどが候補地に挙がったようだ。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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