「ロシアゲート」過熱で「トランプ幻想」が醒めたロシア
トランプ米政権誕生を大歓迎したロシアは、「ロシアゲート」事件をめぐり米政界が混乱することに失望を強めている。4月には習近平中国国家主席が訪米し、米中首脳会談が行われる見通しだが、米露首脳会談開催のメドは立っていない。現状では、トランプ政権はロシア疑惑が足かせとなり、対露政策で新機軸を打ち出せる状況にはなく、米露関係が逆流しかねない。
7月の接触も「立ち話」の公算
米露間では、トランプ大統領就任前から米露首脳会談の早期開催で瀬踏みが行われた。1986年にゴルバチョフ、レーガン両首脳が会談したアイスランドのレイキャビクや、メラニア・トランプ夫人の出身地であるスロベニアなどが候補地に挙がったようだ。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン