【ブックハンティング】「シリコンバレー」で感じるアメリカ社会への「危機感」

吉崎達彦
執筆者:吉崎達彦 2017年4月7日
エリア: 北米 日本
小林由美・著/新潮社(クリックすると購入サイトに)

 アメリカ社会の「格差」拡大を批判する声は近年、絶えることがない。5~6年前には「オキュパイ・ウォールストリート」運動が盛り上がったし、2年前にはトマ・ピケティの分厚い本がブームになった。昨年の大統領選挙では、「バーニー・サンダース旋風」が吹き荒れた。ただし格差を是正する動きは、ついぞ政治的なモメンタムを持ち得ずに今日に至っている。サンダース候補はヒラリー・クリントンの牙城を崩せなかったし、そのヒラリーも本選挙では「まさか」の敗北を喫してしまった。

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執筆者プロフィール
吉崎達彦 双日総合研究所チーフエコノミスト。1960年(昭和35年)富山市生まれ。一橋大学社会学部卒業後、1984年日商岩井(現双日)に入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員、経済同友会調査役などを経て現職。新聞・経済誌・週刊誌等への執筆の他、「サンデープロジェクト」等TVでも活躍。また、自身のホームページ「溜池通信」では、アメリカを中心に世界の政治経済について鋭く分析したレポートを配信中。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『1985年』(新潮新書)など、共著に『ヤバい日本経済』(東洋経済新報社)がある。
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