【火】仏大統領選、米政権、インドネシア
   日本の悪夢、中東通信2本

執筆者:フォーサイト編集部 2017年5月2日
タグ: マクロン

昨日午後、「専門家の部屋」に連続して3本の新エントリをアップロードしました。

ヨーロッパの部屋=仏大統領選「マクロン勝利」は盤石ではない(渡邊啓貴さん)マクロンで決まりという雰囲気もありますが、3位フィヨンと4位メランションの支持票がマクロンに流れるかは分からず、ルペンへの投票を明言する政党党首も現れました。事態は予断を許しません。

 

アメリカの部屋=「経済ナショナリスト」より「グローバリスト」が台頭するトランプ政権の「中枢」(足立正彦さん)トランプ政権発足から100日。当初優勢とされていた「経済ナショナリスト」ではなく、「グローバリスト」がホワイトハウス内で勢力を伸ばしており、その影響はすでに政策にも出ています。

 

東南アジアの部屋=「ジャカルタ州知事選」で顕在化したインドネシア「イスラム保守派」の政治力(川村晃一さん)インドネシア国民の9割がイスラム教徒でありながら、これまでその政治性は強くはありませんでした。ところがジャカルタ州知事選挙の結果は、それを大きく変えそうです。

 

そして本日の更新記事は、青柳尚志さんの好評連載「堕ちゆく世界の迷走」第80回「米中『朝鮮半島処分』で迫る日本の『悪夢』」です。危機と叫んでいながら、どこか本気度に欠ける日本。米側の認識は、柔らかく翻訳された日本語ではなく英文で読むとよく分かります。本当に、悪夢が迫っているのです。

 

さらに、「池内恵の中東通信」では、本日も2本の更新情報があります。

【建築雑誌から】トルコがシリア国境に築いている壁トルコとシリアの国境の壁、全長911kmのうち556kmが完成している様子を写真で見るとのどかな雰囲気ですが、紛争の現場とは、実はのどかさと悲惨さが入り混じる世界なのです。

【建築雑誌から】難民キャンプを開発特区にしてしまえば紛争が収まれば故郷に帰国させる、そのために「一時的に」住まわせる難民キャンプ。激増する一方の難民救済は、すでにこうした枠組みでは解決しないことが明白です。

 

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