昨日午後、「専門家の部屋」に連続して3本の新エントリをアップロードしました。
ヨーロッパの部屋=仏大統領選「マクロン勝利」は盤石ではない(渡邊啓貴さん):マクロンで決まりという雰囲気もありますが、3位フィヨンと4位メランションの支持票がマクロンに流れるかは分からず、ルペンへの投票を明言する政党党首も現れました。事態は予断を許しません。
アメリカの部屋=「経済ナショナリスト」より「グローバリスト」が台頭するトランプ政権の「中枢」(足立正彦さん):トランプ政権発足から100日。当初優勢とされていた「経済ナショナリスト」ではなく、「グローバリスト」がホワイトハウス内で勢力を伸ばしており、その影響はすでに政策にも出ています。
東南アジアの部屋=「ジャカルタ州知事選」で顕在化したインドネシア「イスラム保守派」の政治力(川村晃一さん):インドネシア国民の9割がイスラム教徒でありながら、これまでその政治性は強くはありませんでした。ところがジャカルタ州知事選挙の結果は、それを大きく変えそうです。
そして本日の更新記事は、青柳尚志さんの好評連載「堕ちゆく世界の迷走」第80回「米中『朝鮮半島処分』で迫る日本の『悪夢』」です。危機と叫んでいながら、どこか本気度に欠ける日本。米側の認識は、柔らかく翻訳された日本語ではなく英文で読むとよく分かります。本当に、悪夢が迫っているのです。
さらに、「池内恵の中東通信」では、本日も2本の更新情報があります。
【建築雑誌から】トルコがシリア国境に築いている壁:トルコとシリアの国境の壁、全長911kmのうち556kmが完成している様子を写真で見るとのどかな雰囲気ですが、紛争の現場とは、実はのどかさと悲惨さが入り混じる世界なのです。
【建築雑誌から】難民キャンプを開発特区にしてしまえば:紛争が収まれば故郷に帰国させる、そのために「一時的に」住まわせる難民キャンプ。激増する一方の難民救済は、すでにこうした枠組みでは解決しないことが明白です。