被災地へ3500人をガイド:いわき市湯本の「老舗ホテル主人」が伝え続ける「原発事故」

寺島英弥
執筆者:寺島英弥 2017年7月4日
エリア: 日本
富岡町の漁港再建の現場。右手奥の白い建物が指定廃棄物処理施設(筆者撮影、以下同)

 

 東京電力福島第1原発事故の被災地のうち、放射線量が高いままの帰還困難区域を除く地域については、3月末から4月初めにかけて、ほぼ6年間にわたった全住民への避難指示が解除された。

 その後の状況はどうなのか、住民は実際に戻っているのか――それを知るには、現地を巡るスタディーツアーに参加するのがよい。引率するのは、いわき市湯本温泉の老舗ホテル主人だ。原発事故の打撃で宿泊者が激減した中、それまでの「営業」「客の数」でなく、被災者となった同胞を支え、「原発事故からの生き方」を社会に伝えるNPO(特定非営利活動法人)活動を始めた。このスタディーツアーは、全国から既に3500人を超える参加者を集め、交流と人のつながりが新しい客を開拓している。

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執筆者プロフィール
寺島英弥 ジャーナリスト。1957年福島県生れ。早稲田大学法学部卒。河北新報元編集委員。河北新報で「こころの伏流水 北の祈り」(新聞協会賞)、「オリザの環」(同)、「時よ語れ 東北の20世紀」などの連載に携わり、2011年から東日本大震災、福島第1原発事故を取材。フルブライト奨学生として2002-03年、米デューク大に留学。主著に『シビック・ジャーナリズムの挑戦 コミュニティとつながる米国の地方紙』(日本評論社)、『海よ里よ、いつの日に還る』(明石書店)『東日本大震災 何も終わらない福島の5年 飯舘・南相馬から』(同)。3.11以降、被災地における「人間」の記録を綴ったブログ「余震の中で新聞を作る」を更新中。
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