トランプ歴訪「日韓中」までで見せた「現実路線」の意味

渡部恒雄
ケリー首席補佐官の「功績」が大きいのかも(C)AFP=時事

 

 11月5日の訪日を皮切りにはじまったドナルド・トランプ米大統領のアジア歴訪は、それまでの、矛盾だらけで混乱したメッセージを発してきた首脳外交にくらべて、かなり落ち着きを見せたものだった。少なくとも、日米韓でのトランプ大統領の講演ではアドリブが消え、プロンプターで事前に準備されたテキストを読み、物議を醸しだすツイートもなかった。それは、軍事オプションも俎上にある北朝鮮問題という深刻な課題があるからなのか、それとも安倍晋三首相から習近平中国国家主席まで、トランプ大統領を「気難しい王様」として持ち上げるアジア的な「接待外交」がもたらしたものなのだろうか。はたまた、ジョン・ケリー米大統領首席補佐官が苦心してもたらした政権内の規律が機能しだしたからなのだろうか。

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執筆者プロフィール
渡部恒雄 わたなべ・つねお 笹川平和財団特任研究員。1963年生れ。東北大学歯学部卒業後、歯科医師を経て米ニュースクール大学で政治学修士課程修了。1996年より米戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員、2003年3月より同上級研究員として、日本の政治と政策、日米関係、アジアの安全保障の研究に携わる。2005年に帰国し、三井物産戦略研究所を経て2009年4月より東京財団政策研究ディレクター兼上席研究員。2016年10月より現職。著書に『大国の暴走』(共著)、『「今のアメリカ」がわかる本』など。
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