トランプ「アジア歴訪」総決算(下)「米国第一」を牽制する「中国の本音」

井尻秀憲
ドゥテルテ大統領(右から2番目)ほかASEAN各国首脳と手を取り合ったトランプ大統領(中央)だが (C)EPA=時事

 

 ドナルド・トランプ米大統領が次の訪問地のヴェトナムに向けて北京を出発した11月10日の夜、環太平洋経済連携協定(TPP)参加11カ国は、米国を除く新たな自由貿易協定の締結について、大筋合意に至った。米国を含む12カ国のオリジナル版TPPの内容のうち20項目に関して、米国が復帰するまでの実施を「凍結」。11日にヴェトナム中部のダナンで、記者会見を開いて正式に発表した。

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執筆者プロフィール
井尻秀憲 1951年、福岡県生まれ。東京外国語大学名誉教授。同大学中国語科卒業。同大学大学院を経て、カリフォルニア大学バークレー校政治学部大学院博士課程修了。政治学博士(Ph.D.)。神戸市外国語大学助教授、外務省在北京大使館専門調査員、筑波大学助教授、東京外国語大学教授、同大学大学院教授などを歴任。著書に『アメリカ人の中国観』 (文春新書)、『李登輝の実践哲学―五十時間の対話』(ミネルヴァ書房)、『迫りくる米中衝突の真実』(PHP研究所)、『中国・韓国・北朝鮮でこれから起こる本当のこと』 (扶桑社BOOKS)、『アジアの命運を握る日本』(海竜社)などがある。
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