トランプ「アジア歴訪」総決算(中)噛み合わなかった米中「対北」「貿易」問題

井尻秀憲
執筆者:井尻秀憲 2017年11月20日
やはり噛み合わなかった、トランプ大統領(左)と習近平国家主席 (C)AFP=時事

 

 11月5日のゴルフの際に、ドナルド・トランプ米大統領は安倍晋三首相に次のように話しかけたという。「シンゾー、あのアイデアは素晴らしい。まさにナイスショットだ。中国も北朝鮮問題について考えを変えるだろう」。

 プロゴルファーの松山英樹選手が300ヤードを超えるショットを打つ中、トランプ大統領が讃えたのは、安倍首相が提唱する「自由で開かれたインド太平洋戦略」だった。これは、日米とオーストラリア、インドの4カ国を軸に、アジアからインド洋を経て、アフリカに至る地域の安定と成長を目指すというものだ。翌6日の首脳会談で日米共通の外交戦略として合意され、記者会見でも披瀝された(『日本経済新聞』11月7日)。

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執筆者プロフィール
井尻秀憲 1951年、福岡県生まれ。東京外国語大学名誉教授。同大学中国語科卒業。同大学大学院を経て、カリフォルニア大学バークレー校政治学部大学院博士課程修了。政治学博士(Ph.D.)。神戸市外国語大学助教授、外務省在北京大使館専門調査員、筑波大学助教授、東京外国語大学教授、同大学大学院教授などを歴任。著書に『アメリカ人の中国観』 (文春新書)、『李登輝の実践哲学―五十時間の対話』(ミネルヴァ書房)、『迫りくる米中衝突の真実』(PHP研究所)、『中国・韓国・北朝鮮でこれから起こる本当のこと』 (扶桑社BOOKS)、『アジアの命運を握る日本』(海竜社)などがある。
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