「ケリー大統領首席補佐官」に立ち込め始めた「暗雲」

執筆者:足立正彦 2018年2月15日
エリア: 北米
ホワイトハウスを取り仕切っていたケリー首席補佐官(右)も、トランプ大統領との関係が微妙に (C)AFP=時事

 

【ワシントン発】トランプ政権発足から半年あまりが経過した2017年7月、ショーン・スパイサー大統領報道官が、強く反対していたアンソニー・スカラムッチ氏のホワイトハウス広報部長指名に抗議して辞任した。さらに、前共和党全国委員会(RNC)委員長からホワイトハウスでの政権運営の要である大統領首席補佐官に就任していたラインス・プリーバス氏も事実上更迭され、トランプ政権の混乱と機能不全状態に拍車がかかっていた。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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