トランプ政権「閣僚・重要ポスト人名録」 (6)

スティーブン・ムニューチン財務長官、ショーン・スパイサー大統領報道官兼コミュニケーションズ担当ディレクター

執筆者:足立正彦 2017年2月20日
エリア: 北米
 

11.スティーブン・ムニューチン財務長官(54)

 2月13日、上院本会議で53対47の僅差で承認された。閣僚の中でも主要ポストである財務長官が1月20日の政権発足後3週間も承認されなかったのは、歴代政権でも極めて異例。ヘッジファンドであるドューン・キャピタル・マネジメント(Dune Capital Management=DCM)の会長兼CEOからの起用だが、在職中、金融機関への投資で多額の利益を得ていたことなどが問題視され、民主党からの反発が強かった。

 米金融機関大手ゴールドマン・サックスに1985年から2002年まで17年間勤務した元幹部であり、同社のパートナー(共同経営者)に就任していた。その後、投資会社DCMを創設し、会長兼CEOに。ハリウッド映画のプロデューサーの経歴もある。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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