ポイント・アルファ (5)

日本の「オーダーメード力」は半導体産業「第三成長期」にも強みがある|黒田忠広・東京大学大学院教授(1)

執筆者:関瑶子 2023年12月6日
タグ: AI 半導体
エリア: アジア
半導体は今「第三の成長期」に入っている。日本の半導体材料や製造装置が世界トップレベルを維持できたのには、「職人文化」との相性の良さが見逃せない。電力効率や設計から生産までの時間の短縮化なども競争軸に加わる今後の半導体ビジネスにおいて、日本が復活するカギの一つがここにある。(聞き手:関瑶子)

 長野光と関瑶子のビデオクリエイター・ユニットが、現代のキーワードを掘り下げるYouTubeチャンネル「Point Alpha」。今回は、東京大学大学院教授で研究センターd.lab長、技術研究組合RaaS理事長を務める黒田忠広氏に話を聞いた。 ※主な発言を抜粋・編集してあります。

「第三の成長期」に突入した半導体業界

──10年後の半導体業界は、どのようになっていると予測しますか。

 「半導体産業はこの40年間、浮き沈みこそありましたが平均で年率9.4%の成長を続けてきました1。世界の半導体市場は今後も継続的に成長し、2030年には、1兆ドルを超えると予測されています2

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執筆者プロフィール
関瑶子(せきようこ) ライター・ビデオクリエイター 早稲田大学大学院創造理工学研究科修士課程修了。素材メーカーの研究開発部門・営業企画部門、市場調査会社、外資系コンサルティング会社を経て独立。You Tubeチャンネル「著者が語る」の運営に参画中。
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