南北「板門店宣言」を読み解く(下)金正恩「日本との対話」実現の可能性
今回の南北首脳会談で非核化、朝鮮半島の平和定着と並んで議論されたのは、南北関係の改善であった。興味深いのは、「板門店宣言」で、南北間で関心の高い開城工業団地、金剛山観光、南北交易の再開について触れられなかったことだ。これらは国連安全保障理事会での経済制裁に触れる可能性が高いため、核問題の解決に目途が立たない状況では「画に描いた餅」であったからだ。しかし、将来の課題としても宣言で言及しなかったことは、南北の核問題への認識が厳しいことの反映だった。
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