「人手不足」と外国人 (21)

ベトナム人留学生「違法就労」報道で『朝日新聞』は変わったか

執筆者:出井康博 2018年5月31日
タグ: 人手不足 日本
エリア: アジア
待遇改善のため、電動アシスト自転車が導入された。が、まだ問題は「解決」していない (筆者提供、以下同)

 

 4月の本連載で、朝日新聞販売所で横行するベトナム人奨学生への「違法就労」と「差別待遇」の問題を2回に分けて取り上げた(2018年4月11日「ベトナム人留学生『「朝日新聞」配達』違法就労の『闇』(上)(下)」)。

 販売所はベトナム人奨学生に対し、留学生のアルバイトとして法律で認められた「週28時間以内」を超える就労を強い、しかも残業代も支払っていない。さらには、ベトナム人に限っては、新聞配達時に原付バイクも使わせない。彼らの弱い立場につけ込み、まさにやりたい放題なのだ。

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執筆者プロフィール
出井康博(いでいやすひろ) 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
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