アフリカは親日?親中?それとも親英?

平野克己
執筆者:平野克己 2013年9月12日
カテゴリ: 国際 政治

 以前、アフリカにおける中国の評判について、どうも日本のなかに誤解があるようだということを書いた。このことに関連して、たいへん参考になる調査があるので紹介したい。

 それは『BBC World Service Poll』である。2013年版は今年5月に発表されている。世界25カ国で無作為に抽出した各国1000人ほどに、英米独仏日中韓など17カ国に対する評価を尋ねた集計結果だ。質問の仕方は、

「A国は世界にpositiveな影響を与えていると思いますか、それともnegativeな影響を与えていると思いますか」

 というものである。とても示唆に富んだ世論調査で、さすがBBCと言いたくなる。2013年版の世界集計を見るともっとも評価の高かった国はドイツ、日本は第4位である。昨年は日本がトップだった。アフリカからはナイジェリア、ガーナ、ケニア、エジプトが調査対象地になっている。評価される側では南アフリカが俎上にのっている。

 早速日本に対する評価から見よう。ナイジェリアでは肯定票が75%、否定票が10%である。同じくガーナは59対20、ケニア58対11、エジプト44対20だった。一方中国に対する評価は、ナイジェリア78対10、ガーナ68対21、ケニア58対22、エジプト57対11である。日本への評価は決して低くはないが、総じて中国のほうが評価されている。いや、むしろ、貿易額や投資額における日中の差を考慮するなら、日本はよく健闘しているととらえるべきだろう。

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執筆者プロフィール
平野克己
平野克己 1956年生れ。早稲田大学政治経済学部卒、同大学院経済研究科修了。スーダンで地域研究を開始し、外務省専門調査員(在ジンバブエ大使館)、笹川平和財団プログラムオフィサーを経てアジア経済研究所に入所。在ヨハネスブルク海外調査員(ウィットウォータースランド大学客員研究員)、JETRO(日本貿易振興機構)ヨハネスブルクセンター所長、地域研究センター長などを経て、2015年から理事。『経済大陸アフリカ:資源、食糧問題から開発政策まで』 (中公新書)のほか、『アフリカ問題――開発と援助の世界史』(日本評論社)、『南アフリカの衝撃』(日本経済新聞出版社)など著書多数。2011年、同志社大学より博士号(グローバル社会研究)。
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