騙すこと、騙されること

執筆者:星野 智幸 2014年7月4日
エリア: 中南米

 日本代表の新監督が決まろうとしている。2002年、2010年の2つのワールドカップでメキシコ代表を率い、魅力的なサッカーでグループリーグ突破を成し遂げたハビエル・アギーレ氏が、有力な候補であることが報じられている。

 体格が日本人と近く、パスを主体としたサッカーでそれなりの結果を出しているメキシコを、日本は1つの手本とすべきだとする意見はかねてから強かった。アギーレ氏は代表だけでなく、スペインリーグでもオサスナなどの監督を務めて、オサスナの隆盛期を作り出しているから、その手腕に期待はできるだろう。

カテゴリ: スポーツ カルチャー
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執筆者プロフィール
星野 智幸(ほしのともゆき) 作家。1965年ロサンゼルス生れ。早稲田大学第一文学部を卒業後、新聞記者をへて、メキシコに留学。1997年『最後の吐息』(文藝賞)でデビュー。2000年『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、2003年『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞、2011年『俺俺』で大江健三郎賞を受賞。著書に『ロンリー・ハーツ・キラー』『アルカロイド・ラヴァーズ』『水族』『無間道』などがある。
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