賛成52%! 米国で加速する「マリファナ合法化」の動き

大西睦子
執筆者:大西睦子 2015年4月9日
エリア: 北米

 昨年5月、米国における「マリファナ合法化」の動きについてレポートしました(「『マリファナ合法化』の功罪――米コロラド大学は大人気だが」2014年5月26日)。その時点では、すでに全米50州のうち21州とコロンビア特別区(ワシントンD.C.)で医療用のマリファナが合法化され、ワシントン州とコロラド州では娯楽用も合法化されているという状況でした。しかも、16の州で医療用マリファナについて、13の州では娯楽用のマリファナについて、合法化を検討しているということでした。

 

賛成52%!

 そして実際、その後もこうした動きは州レベルで着実に加速しています。

 現在、23州とコロンビア特別区で医療用マリファナが、そして4州とコロンビア特別区で娯楽用マリファナの使用が合法化されています。『ワシントン・ポスト』紙によると、2014年の総合的社会調査(General Social Survey)の結果、米国民のマリファナ合法化に対する賛成派は52%と、ついに過半数を超えました。1990年の16%、2004年の33%に比べて、爆発的な増加です。

 さらに、米ニュースサイト『VICE NEWS』の2015年3月17日付のインタビューで、オバマ大統領は、「そのうち州のレベルにおける合法化が連邦法を変えるだろう」とまで発言しました。少なくとも医療用マリファナについては、合法化を認める州が全米の過半数を超える日が目の前にきています。

執筆者プロフィール
大西睦子
大西睦子 内科医師、米国ボストン在住、医学博士。1970年、愛知県生まれ。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月からボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月から2013年12月末まで、ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。ハーバード大学学部長賞を2度受賞。現在、星槎グループ医療・教育未来創生研究所ボストン支部の研究員として、日米共同研究を進めている。著書に『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』(ダイヤモンド社)。『「カロリーゼロ」はかえって太る!』(講談社+α新書)。『健康でいたければ「それ」は食べるな』(朝日新聞出版)などがある。
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順