首相メルケルの4選がかかる今年9月のドイツ総選挙(連邦議会選挙)に向け、強烈な旋風が巻き起こっている。12年ぶりに首相の座の奪回を目指す中道左派の社会民主党(SPD)が擁立した首相候補マルティン・シュルツ前欧州議会議長(61)が期待以上の人気を集め、メルケル再選を阻むかもしれない手ごわいライバルとして浮上してきたのだ。メルケルは、仮に次の総選挙で勝利して任期を全うすれば、在任16年となり、政治的師父であるドイツ統一宰相ヘルムート・コールの戦後最長記録に並ぶ。しかし、その道のりはやはり平坦ではなかった。
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