メルケル独首相が計算する「反トランプ」による求心力

佐藤伸行
執筆者:佐藤伸行 2016年11月18日
11月9日、「祝福メッセージ」を発表するメルケル首相 (C)AFP=時事

 アメリカ大統領選のドナルド・トランプ当選により、今後の対米関係構築で最も難しい立場に置かれる西側主要国の指導者としては、ドイツ首相メルケルの名が真っ先に挙げられる。
 大統領選の最中、トランプは対抗馬のヒラリー・クリントンを「アメリカのメルケル」と呼び、メルケル同様、間違った移民政策を実行に移す、と繰り返しクリントンを攻撃した。
 トランプはまた、メルケルの難民政策を「壊滅的」と批判、「精神疾患」とする暴言まで吐いた。昨年11月のパリ同時テロ事件については、トランプは「難民を呼び寄せたメルケルの大失策」と主張した。 

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執筆者プロフィール
佐藤伸行 追手門学院大学経済学部教授。1960年山形県生れ。85年早稲田大学卒業後、時事通信社入社。90年代はハンブルク支局、ベルリン支局でドイツ統一プロセスとその後のドイツ情勢をカバー。98年から2003年までウィーン支局で旧ユーゴスラビア民族紛争など東欧問題を取材した。06年から09年までワシントン支局勤務を経て編集委員を務め退職。15年より現職。著書に『世界最強の女帝 メルケルの謎』(文春新書)。
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