アメリカ大統領選のドナルド・トランプ当選により、今後の対米関係構築で最も難しい立場に置かれる西側主要国の指導者としては、ドイツ首相メルケルの名が真っ先に挙げられる。
大統領選の最中、トランプは対抗馬のヒラリー・クリントンを「アメリカのメルケル」と呼び、メルケル同様、間違った移民政策を実行に移す、と繰り返しクリントンを攻撃した。
トランプはまた、メルケルの難民政策を「壊滅的」と批判、「精神疾患」とする暴言まで吐いた。昨年11月のパリ同時テロ事件については、トランプは「難民を呼び寄せたメルケルの大失策」と主張した。
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