ニューヨーク発 トランプのアメリカ
ニューヨーク発 トランプのアメリカ(3)

トランプ新大統領誕生「米暗黒時代」に起きた「ウイメンズ・マーチ」の力

青木冨貴子
執筆者:青木冨貴子 2017年1月30日
エリア: 北米
全世界に広がった1月21日の「ウイメンズ・マーチ」。こちらはワシントンDCペンシルベニア通りの様子 (C)AFP=時事

 1月20日、ドナルド・トランプが首都ワシントンの議会議事堂前につくられた特設会場で、ロバーツ最高裁長官のもと右手を上げて就任宣誓する姿を見ながら、この国に住むようになって新大統領の宣誓を見るのは、9回を数えることに気づいた。
 1984年、ニューズウィーク日本版創刊準備のためニューヨークへ赴任したとき、米国はロナルド・レーガン大統領の再選選挙で沸き上がる暑い夏を迎えていた。翌年1月20日にはレーガン政権2期目が始まり、ソビエト連邦を「悪の帝国」と批判し、「力による平和」を訴える力強い大統領のもとで、国内には「愛国心」という言葉が響き渡っていたものである。
「ベトナム戦争反対」で盛り上がった60、70年代の米国を見て学生時代を過ごし、いつか住んでみたいと思っていた国に辿り着いてみると、わたしの知るアメリカとは正反対の顔に迎えられたのである。まったくどれほど落胆したことか。

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執筆者プロフィール
青木冨貴子 あおき・ふきこ ジャーナリスト。1948(昭和23)年、東京生まれ。フリージャーナリスト。84年に渡米、「ニューズウィーク日本版」ニューヨーク支局長を3年間務める。著書に『目撃 アメリカ崩壊』『ライカでグッドバイ―カメラマン沢田教一が撃たれた日』『731―石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く』『昭和天皇とワシントンを結んだ男』『GHQと戦った女 沢田美喜』など。 夫は作家のピート・ハミル氏。
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