まだ続く「マイナス金利」下で生保業界が頼る「資産運用」の中身

執筆者:千葉明 2017年2月21日
エリア: アジア
太陽光発電など「再可能エネルギー施設」に投資するファンド市場も創設された(C)時事

 

 低金利時代が続いている。

 深刻な低金利時代の突入の契機は、2016年1月に黒田東彦・日本銀行総裁によって導入された「マイナス金利」。安倍晋三首相が「アベノミクス第2ステージ実現のための新たな金融政策」とも位置付けたこの施策で為替は当初、円安に大きく振れた。

 折しも、いま就任早々のトランプ米大統領は「日本の通貨政策(円安誘導)はおかしい」と批判している。「この間の金融政策を問題視している」とする見方が色濃い。

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執筆者プロフィール
千葉明(ちばあきら) 経済ジャーナリスト。1949年、群馬県生まれ。明治大学政経学部卒業後、73年日本短波放送(現日経ラジオ社)に入社し、主に証券業界を担当。76年、経済評論家・亀岡大郎氏に師事し、82年に独立。金融、企業経営を中心に取材執筆。主な著書に『野村證券 企業部』(かんき出版)、『第一生命 有価証券部』(同)、『ザ・ノンバンク』(実業之日本社)、『生保・損保(2015年版)』(監修、産学社)、『盛田昭夫とソニー生命』(電子書籍)、『日本人が知らない「円」の謎』(同)など多数。
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