MRIC通信 (14)

医学生が見た震災後3年のネパール

執筆者:医療ガバナンス学会 2018年3月9日
エリア: アジア

丘の上から見たパシュパティナート (筆者撮影、以下同)

 

【筆者:小坂真琴・東京大学教養学部理科3類

 「ある人が死を恐れないと言ったら、彼は嘘をついているかゴルカ兵だ」

 宿泊したホテルのごく近くのミリタリーショップの看板に書かれていた刺激的な文句である。

 ゴルカ兵は、イギリス軍として第2次世界大戦で日本軍と交戦するなどして活躍した戦闘集団だ。フォークランド紛争では、マーガレット・サッチャー英首相(当時)がその強さを見込んでリクルートし、アルゼンチン軍の一部はゴルカ兵の名を聞いて逃げ出したという伝説もある。この「ゴルカ」、ネパールという国にある都市の名前である。

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