「パリ連続テロ」で浮かび上がった「価値観」の対立

渡邊啓貴
執筆者:渡邊啓貴 2015年1月14日
カテゴリ: 国際 文化・歴史 社会

 1月7日、フランスの政治風刺週刊新聞『シャルリー・エブド』のパリ本社を襲い、12人を殺害して逃走したクアシ兄弟は、パリ北東ダマルタンアンゴエルの印刷所に人質をとって立てこもったが、9日夕方、仏特殊部隊の攻撃で射殺された。『シャルリー・エブド』紙は過去にも預言者ムハンマドの風刺絵を掲載し、イスラム原理主義者からターゲットとされていた。

 

フランスの9.11

 一方で、パリ市内のポルト・ド・ヴァンセンヌのスーパーマーケットで人質をとって立てこもっていたアメディ・クリバリ容疑者も同時間に特殊部隊によって射殺されたが、人質のうち4人が死亡した。

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執筆者プロフィール
渡邊啓貴 東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。1954年生れ。パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員研究員、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。
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