【THE WIDER IMAGE】小麦の収穫のために農民が残ったウクライナの村にて、ロシアの攻撃に怯えながら

2022年4月24日
エリア: ヨーロッパ その他
爆撃で破壊された隣家の居間に立つ(4月3日、ヤコリウカにて)
昨シーズン、農業会社「スロボダの穀倉」は小麦3000トン、ひまわり3000トン、トウモロコシ1000トンを収穫した。しかし、現時点で同社が保有する7000ヘクタールの畑の8割が、地雷や交戦の恐れから近づくことのできない状態になっている。――ビジュアルで捉える国際情勢

[ウクライナ・ヤコリウカ発(ロイター)]来シーズンに向けて既に小麦の種は撒かれた。だが、麦が収穫される日はくるのか、ウクライナ北東部ハルキウ(ロシア語表記ハリコフ)郊外の小さな農村ヤコリウカで知る者はない。

 ロシア軍が2月24日にウクライナ攻撃を始めてから1週間後、村は爆撃を受けた。村の行政責任者は、この爆撃で4人が犠牲となり、子供を含む11人が怪我をしたと語った。

 「4時間近く地下室にこもってお祈りをしました。子供たちを毛布にくるんだけれど、朝の3時か4時くらいまで眠ることはできませんでした」。いとこの農場で働くニーナ・ボンデレンコは振り返った。

カテゴリ: 社会
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