富豪市長ブルームバーグ大統領選出馬の“予兆”

執筆者:ジェニファー・サックス 2007年7月号
カテゴリ: 国際 金融
エリア: 北米

ニューヨーク市長が次に“買う”のはホワイトハウスか、と米メディアの関心は高まるばかり。「独立系候補」の出馬はあるのか。[ニューヨーク発]五月はじめの『ニューズウィーク』誌の世論調査によると、共和党支持者の三人に一人が来年の大統領選挙に現在立候補を表明している候補者の顔ぶれに満足していない。民主党支持者の一四%も同様だ。また、各種世論調査をみると、アメリカ人の約四分の三が国の進む方向に違和感を覚えている。 人々がどこかにより良い選択肢はないのかと探し始めるのは、まさにこんな時だ。アメリカでは、共和党でも民主党でもない独立系大統領候補を求める声の高まりにつながることが多い。そして今、この文脈で頻繁に人々が口にするのが、大富豪のニューヨーク市長、マイケル・ブルームバーグ(六五)の名だ。 彼は証券会社ソロモン・ブラザーズ共同経営者を経て、一九八一年、今では世界最大の金融ニュース・データサービスとなったブルームバーグ社を立ち上げた。現在の同社の時価総額は二百億ドル(約二兆四千億円)、個人資産は五十五億ドル(約六千六百億円)と推定される。財政保守論者で、犯罪にも厳しいが、社会問題ではリベラル。妊娠中絶容認論者で、同性愛者の権利も尊重する。銃規制に積極的で、議論の分れる幹細胞を使った再生医療の研究には賛成の立場を取る。

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