灼熱――評伝「藤原あき」の生涯(85)

執筆者:佐野美和 2020年1月26日
カテゴリ: 社会 カルチャー
エリア: アジア
撮影年不詳ながら、義江との離婚、独り立ちを決意した頃のあき(自伝『ひとり生きる』(ダヴィッド社、1956年)より)

 昭和29(1954)年の大晦日、義江は日比谷公会堂の舞台に立っていた。

『第5回NHK紅白歌合戦』に白組の歌手として出演し、その模様はテレビジョンで放送されている。

 前年の2月から『NHK』の放送が始まり、続いて8月に民放初の『日本テレビ』が開局している。今まではラジオのみで放送してきた『NHK紅白歌合戦』に、第4回から初のテレビ放送が加わった。

「赤勝て!白勝て!」

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執筆者プロフィール
佐野美和(さのみわ) 政治キャスター。東京都八王子市出身。株式会社チェリーブロッサムインターナショナル代表取締役。大学在学中、フジテレビの深夜番組として知られる『オールナイトフジ』のレギュラーメンバー「オールナイターズ」の一員として活躍した。1992年度ミス日本に選ばれる。TBSラジオのパーソナリティ、TBSラジオショッピングの放送作家を経て、1995年から2001年まで八王子市議会議員として活動。以後はタレントとしてテレビ出演のほか、講演会も精力的に行う。政治キャスターとしてこれまで600人以上の国会議員にインタビューしている。主な書籍に『アタシ出るんです!』(KSS出版)、『あきれたふざけた地方議員にダマされない!』(牧野出版)などがある。
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