1789年にフランス革命が勃発した頃、イギリスでは産業革命が進行していた。それは、「ヨーロッパの世紀」のはじまりを意識させた時代の幕開けだった。
フランス革命では、自由、平等、友愛という近代の理念が高らかにうたいあげられ、イギリスでは資本主義的な市場経済が定着していく。個人を基盤にした市民社会が生まれ、それまでの領主制に代わって国民国家が生まれていった。この国民国家では共和制がひかれ、代議制民主主義が確立していく。
この時代のヨーロッパは近代社会のかたちをつくりだしていったのである。後にこの陣営にアメリカが加わり、欧米の時代が展開されていくことになる。
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