与党圧勝の立役者「インドのオバマ」ラフル・ガンジーの実力

執筆者:プレム・モトワニ 2009年7月号
カテゴリ: 国際
エリア: 朝鮮半島

[ニューデリー発]今般の総選挙はだれも予想しなかった国民会議派の圧勝に終わり、約二十年ぶりに最大政党が二百を超える議席を獲得した。だからこそ選挙後は、会議派圧勝の要因を分析する記事が後を絶たない。そして、その大部分が会議派の幹事長ラフル・ガンジーを「縁の下の力持ち」として指摘している。 それは会議派が勢力をほとんど失ったインドの二大州、ウッタルプラデシュ(UP)州とビハール州において、今まで振り回されてきた地方政党と組まずに自力で選挙に臨むことや、若手の候補者を大幅に増やすことを、ラフルが決めたからだ。この決定は選挙前には批評家に「自滅的」と言われたが、今や会議派の成功の二大要因と評価されている。 UP州では九議席を二十一議席に伸ばし、ビハール州では四十議席のうち二議席しか獲得できなかったものの、票が割れたことで地方政党を後退させた。 一方で、ラフルが選んだ有望な若者の多くが当選した。二十八歳という史上最年少の女性議員もいて、大臣にまで就任している。人口の半分以上が三十五歳以下のインドで、政界が老齢の政治家に支配されていることは長年問題視されてきた。あらゆる年代の候補者が均等に機会を得られるようになったことは、ラフルの最大の貢献と言われている。

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