饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏(46)

見事なまでに早かったフランスの反応

西川恵
執筆者:西川恵 2001年10月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ

 米国の同時多発テロ発生後、反テロ包囲網結成に向けた外交で、フランスの動きは際立っていた。 テロが起きた九月十一日、シラク大統領はブルターニュ地方のレンヌ市を視察中だった。第一報を聞くや、その場で同行記者を前に「フランスは今、大きな動揺とともに、米国を襲った非道なテロについて知った。フランス国民は皆、米国民とともにある」と緊急声明を発表した。発生から一時間半、各国の中で最も早かった。その夜、エリゼ宮からテレビを通じ国民に演説し、「米国て起きたことは、我々にいつでも起こり得る」と、テロとの戦いでフランスが積極的な役割を果たすことに理解を求めた。

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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、論説委員を経て、今年3月まで専門編集委員。著書に『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、本誌連載から生れた『ワインと外交』(新潮新書)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。本誌連載に加筆した最新刊『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、さらに『知られざる皇室外交』(角川書店)が発売中。
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