【インタビュー】盛田英夫 スペシャルオリンピックス世界大会に奔走する日々

執筆者:フォーサイト編集部 2004年4月号
カテゴリ: スポーツ

 知的発達障害者によるスポーツの祭典、第八回スペシャルオリンピックス冬季世界大会が来年二月から長野県で開催される。昨年、第十一回夏季大会がアイルランドのダブリンで開催され、百六十六の国と地域から七千人のアスリート(競技者)が参加したが、長野での冬季大会には約八十カ国、二千五百人のアスリートが集う予定という。さる二月二十六日には、創始者のユーニス・ケネディ・シュライバー夫人(八二)も長野でのプレ大会のために来日した。 このスペシャルオリンピックス(以下SO)の二〇〇五年冬季世界大会実行委員会理事長を務め、開催に奔走するのは盛田英夫氏。父君はソニーの創業者、故盛田昭夫氏である。「じつは実行委員長を引き受けるまでSOの活動を知らなかったんです。でも、それは私が知的障害や身体的障害を持つ人たちについて関心がなかったという訳ではありません」 盛田氏が経営する新潟のスキー場は障害を持つ人や自閉症の子供たちのための設備を備え、パラリンピックの会場にもなっている。「私には今年九歳の三つ子の子供がいるのですが、そのうち二人は障害を持って生まれた子供です。六歳まで生きられないかも知れないと医者に言われたこともありました。親としてわが子と接しながら考えてきたことは本当にたくさんあったけれども、今回SOの実行委員長を引き受けたことで、障害を持つということは何かをより深く考え始めた気がします。たとえば、脳溢血で倒れた私の父は晩年の六年間を障害者として生きましたが、そのことと知的障害児はどこが違うのか。何を以て“障害者”というのか、障害者を持つ親の気持ちを軽くするには世の中をどう変えたらいいのか……」

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