この欄で継続的に伝えてきたイエメンの体制移行過程、特に政軍関係の再編だが【「サーレハ後」のイエメンはどうなっているか】【イエメンの軍再編は新体制への一里塚】、2012年8月と12月の再編に続く、締めくくりというべき動きが4月10日にあった。この日、イエメンのアブドラッボ・マンスール・ハーディー大統領が発出した大統領令により、ついにサーレハ前大統領の長男アハマドも更迭された。サーレハ前大統領親族による軍の同族支配を排除する動きの最終局面と言っていい。それだけでなく、手兵を率いてサーレハと袂を分って、政権崩壊への「功労者」となったアリー・モホセン少将も退任させた。
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