第三者委員会まで「粉飾」する「東芝」が隠したいものとは?

磯山友幸
執筆者:磯山友幸 2015年12月5日
エリア: 日本

「事件発覚以来、東芝が描いてきたのは、不正会計でも粉飾でもない『不適切会計』ということで、歴代3社長が責任を取り、それで幕を引くというストーリーだった。それが完結したということでしょう」

 コーポレートガバナンスの第一人者である久保利英明弁護士は、不正会計問題に対する東芝の姿勢を痛烈に皮肉った。

 11月26日、東京・霞が関にある弁護士会館の1室で、久保利氏が委員長を務める「第三者委員会報告書格付け委員会」の記者会見が行われた。この委員会は久保利氏や國廣正弁護士ら9人の委員が2014年に手弁当で立ち上げたもので、不祥事を起こした企業などが設置した「第三者委員会」が出す報告書が、日本弁護士連合会が定めるガイドラインに準拠するかなどを、委員がそれぞれの視点で「格付け」する。

 反社会的勢力への融資問題でみずほ銀行が設置した特別調査委員会の報告書を2014年5月に格付けしたのを皮切りに、年4本ペースで報告書を評価してきた。この日は7件目となる結果公表で、東芝が設置した第三者委員会が今年7月20日に公表した「調査報告書」が俎上に上っていた。会見に多くのメディア関係者が集まったのは言うまでもない。

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執筆者プロフィール
磯山友幸
磯山友幸 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト。著書に『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)などがある。
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