銀行好業績の陰で「銀行系ファンド」の内実

執筆者:溝口憲次郎 2007年1月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

 家電量販店のさくらやが、十二月一日付で業界七位のベスト電器に「身売り」された。金融関係者から買収額のわりに大きな注目を集めたのは、さくらやを手放したのが事業再生ファンド「フェニックス・キャピタル」だったからだ。 一九九〇年代にビックカメラ、ヨドバシカメラの二強にシェアを奪われ、メーカーからの仕入値にも大きな差をつけられて価格競争力を急速に失ったさくらやは、二〇〇四年にフェニックスから第三者割当増資と劣後ローンの注入を受け、一〇〇%子会社となった。今回、約二十五億円の第三者割当増資でさくらやの株式四〇%を引き受けたベスト電器は、三年後をめどにフェニックスの持ち分をすべて取得し、一〇〇%子会社化する方針だという。

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