アイオワでの勝利を目指すのか、それとも茶会党支援勢力との関係を重視するのか――。共和党大統領候補指名獲得を目指す有力者にとって、エタノール補助金政策に対しどのような立場を示すかは、その後の戦いの帰趨にも重大な影響を及ぼす「踏み絵」になると考えられる。
2012年共和党大統領候補選出プロセスの幕開けとなる党員集会は、全米各州に先駆けてアイオワ州で来年2月6日に実施されることが既に決定している。中西部に位置するアイオワ州はトウモロコシの主要生産州であり、また、トウモロコシ産エタノールに対する補助金政策は、同州の農業従事者をはじめとする有権者の間で強固な支持がある。トム・ヴィルザック農務長官は前アイオワ州知事であり、オバマ政権としても引き続きエタノール補助金政策を支持する姿勢を明確にしている。
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