今月10日、共和党大統領候補の指名獲得を求めていたリック・サントラム元上院議員(ペンシルベニア州)はペンシルベニア州ゲティスバーグで記者会見し、選挙キャンペーンの停止を発表した。今月24日に行なわれる地元ペンシルベニア州予備選挙を2週間後に控えた中での突然の撤退表明となった。サントラムの撤退表明により共和党大統領候補はミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事に事実上決まった。
サントラムは表向き難病に苦しむ3歳の愛娘の入院を撤退理由に挙げているが、最近、ペンシルベニア州で実施された複数の世論調査でサントラムはロムニーにリードされる結果が相次いで明らかになっており、ペンシルベニア州予備選挙での苦戦が予想される中、地元で屈辱的な敗北を喫し、今後の政治生命に致命傷となることを避けることが、撤退を決断した最大の理由であったことは間違いないであろう。
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