「日本がアメリカに輸出して、一番アメリカ人に印象を与えたものはなんだと思いますか」。ロサンゼルスで聞かれて、考え込んだ。「トランジスター? それとも性能のいい日本車ですか」。「いいえ。野茂とイチローですよ」。 確かにドジャースタジアムで見た野茂は輝いていた。独特のトルネード投法から繰り出されるフォークボールを武器に大リーガーに立ち向かう日本人野茂は、アメリカ人の心を捉えていた。イチローもアメリカにきめ細かい「日本野球」を持ち込み、現地のファンとメディアを魅了した。 外国で“日本に出会う”ことは嬉しい。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン