朝鮮半島「4月危機」騒乱(4)「閲兵式」で見えた「兵器」と「人事」

平井久志
執筆者:平井久志 2017年5月3日
カテゴリ: 国際 政治
エリア: 朝鮮半島
4月15日の軍事パレードに、背広姿で登壇した金正恩党委員長(中央右)と、妹の金与正氏(同左)[朝鮮中央テレビより](c)時事

 平壌では4月15日午前9時半(日本時間同10時)過ぎから、「偉大な首領、金日成(キム・イルソン)同志誕生105周年慶祝閲兵式・平壌市大衆デモ」が約2時間50分にわたり行われた。この様子は『朝鮮中央テレビ』で実況中継された。この行事の取材のために200人を超す海外メディアが訪朝し、取材に当たった。

初めて背広姿で登場

 黒いスーツ、白いシャツにネクタイという背広姿の金正恩(キム・ジョンウン)党委員長が、黒塗りの乗用車で到着し、整列した軍人たちを査問してひな壇に上がった。ひな壇の金正恩党委員長に向かって左側に白い軍服の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長、右側に朴奉珠(パク・ポンジュ)首相、崔龍海(チェ・リョンヘ)党副委員長が立った。金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長はひな壇中央には立たず、金正恩党委員長を補佐する核心幹部が黄炳瑞、朴奉珠、崔龍海の3氏であることを示唆した。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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