北朝鮮「建国70年」の実相(3)韓国の「秘策」

執筆者:平井久志 2018年9月13日
エリア: 北米 アジア
9月5日、金正恩党委員長(右から2人目)と握手する、鄭義溶韓国大統領府国家安全保障室長(左から2人目)。この、文在寅大統領の特使派遣が転機になった[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事

 

 シンガポールで6月に行われた米朝首脳会談では、原則的な合意はしたものの、その後の交渉では、米国が要求する「非核化」でも、北朝鮮が要求する「体制の保証」でも具体的な進展はない。そこにマイク・ポンペオ米国務長官の8月末の訪朝が中止され、現在は、米朝間の交渉が行き詰まった状態だ。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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