「巨額不良債権」に喘ぐインド「銀行大再編」の成否

執筆者:緒方麻也 2018年10月10日
タグ: インド
エリア: アジア
今こそ手腕が問われている(C)AFP=時事

 

 総額10.3兆ルピー(約15.5兆円)という全銀行貸出総額の12%を超える不良債権問題が経済に影を落とす中、インド政府は9月中旬、「バンク・オブ・バローダ」(BOB、本店グジャラート州バドーダラ)、「ビジャヤ銀行」(カルナタカ州バンガロール)、「デナ銀行」(マハラシュトラ州ムンバイ)の国営銀行3行の合併計画を明らかにした。狙いはもちろん、経営の効率化と収益改善を進め、不良債権の圧縮を図ることだが、国営銀行の再編という長年の課題に対する1つの答えも示した形だ。

カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top