本稿は、ロシア連邦(以下:ロシア)によるウクライナ侵攻以降、国際社会における存在感を増しているバルト諸国の対露認識とウクライナ紛争への認識を分析する。バルト諸国は伝統的にロシアを安全保障上の脅威とみなしてきた(実際に侵略を受けたことのある)国々であるが、本稿ではその中でも特にラトビアに着目する。ラトビアは、バルト諸国の中でも最もロシア語系住民の比率が高い点で着目され、2014年のクリミア占領以降、さまざまな架空戦記やシミュレーションでロシアの次の標的候補かのように扱われてきた。
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